合鍵作成の値段はいくら？種類ごとの費用相場や注意点を解説

1-1 ピンタンブラー錠

ピンタンブラー錠とは、鍵の片面がギザギザ状になっている鍵です。住宅の鍵以外にも、デスクの引き出しやロッカー、棚の鍵などに利用されているため、見たことがある方は多いのではないでしょうか。

ピンタンブラー錠は比較的手軽に合鍵が作成できる鍵の種類です。そのため、一般的なピンタンブラー錠の形の場合は、合鍵作成の値段も安価で、所要時間も短くスピーディーに作成できます。

1-2 ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠は、鍵の両端がギザギザ状になっている鍵です。住宅の玄関やマンション、アパート、オフィスなどさまざまな場所で幅広く利用されているタイプの鍵です。合鍵作成の際は安価かつ、スピーディーにできることが特徴で、折れた状態の鍵を持ち込んでも合鍵を作成してくれる場合もあります。

ただし、特殊な形や折れた状態からの合鍵作成は追加料金がかかる場合があるためお気をつけください。

1-3 ロータリーディスクシリンダー錠

ロータリーディスクシリンダー錠は、ディスクシリンダーの防犯性をより向上させたもので、構造はディスクシリンダーとほぼ同じで両端がギザギザした形です。特徴は、鍵を差し込み、ピンの凹凸が正しく一致したときに、タンブラーが回転することで解錠される点です。この構造からロータリーディスクシリンダーという名前がつけられています。また、ピッキングに強く、防犯性が高いため多くの住宅で利用されています。

1-4 ディンプルシリンダー錠

ディンプルシリンダー錠は、鍵の表面に複数の凹凸がある鍵です。ディンプルシリンダー錠もピッキングに強く、多くの住宅で利用されています。構造が複雑なため、合鍵作成には特殊な機械が必要です。そのため、ディンプルシリンダー錠の合鍵作成はどこの店舗でもできるとは限らないため注意が必要です。また、値段も他の種類の鍵と比べて高くなっています。

ディンプルシリンダー錠の作成を希望する際は、店舗に作成可能かどうか、値段はいくらかあらかじめ問い合わせしておくことがおすすめです。

2-1 ネット販売店

ネット販売店でも合鍵の作成ができます。インターネットで合鍵を作成するときは店舗に行く必要がないため、忙しくてお店に行く時間がないときでもネット注文で済ませられる手軽さがポイントです。ネット注文をする際は、鍵番号やメーカー名を注文画面で入力をすることになります。鍵の種類などがわからない場合は、鍵の表裏の写真を送って対応してもらうことも可能です。

即日の受け取りはできませんが、スマートフォンやパソコンでいつでもどこからでも注文できることがネット販売店で合鍵を作成する大きなメリットです。

2-2 鍵専門店

鍵専門店では、合鍵の作成以外にも鍵の交換や鍵開けなど鍵に関することを幅広く取り扱っています。作成したい合鍵のスペアキーなどを店舗に持っていくと、特殊な鍵でない限り即日での受け取りが可能です。また、お店によっては出張サービスもあるので、なかなか家を離れられないときや、家で鍵の状態をみてもらいたいときにおすすめです。

お店によって対応できる鍵や、サービス内容が異なりますので事前に問い合わせて確認する必要はありますが、即日対応できるスピーディーさと幅広いサービスが鍵専門店を利用するメリットといえます。

2-3 ホームセンター

ホームセンターによっては合鍵の作成を依頼できるところもあります。鍵専門店と同様に、特殊な鍵でない場合は即日で鍵の受け取りが可能です。ただし、どこのホームセンターでもできるわけではなく、専門店と比べて技術力が劣ってしまう可能性があることや、複雑な鍵は作成できないこともありますので、依頼する際はご注意ください。

ホームセンターへのお買物ついでに合鍵の作成を依頼でき、お買物をしている間に作成してもらえることがホームセンターで依頼するメリットでしょう。お近くのホームセンターで合鍵作成が対応している場合はチェックしてみてください。

3-1 元鍵

合鍵を作成するときには、もともと使用していた純正の元鍵が必要です。合鍵は純正品をもとに作成しますが、純正品でない鍵をもとに作成してしまうと、正しい鍵の形にならなかったり、鍵穴を傷付けてしまうリスクもあります。リスクを防ぐためにも元鍵を必ず用意しましょう。

インターネットから合鍵を注文する場合は、元鍵に刻印されているカギ番号の入力が必要になります。

3-2 身分証明書

依頼する業者によっては身分証明書の提示を求められる場合があります。特に、顧客の情報管理をしっかりと行っている業者は身分証明書の提示を求めるケースが多いようです。これは悪用を防ぐために確認をしています。

提示する証明書は、運転免許証や、パスポートなど顔写真つきの証明書であれば問題ないでしょう。また車の鍵で合鍵を作成したいときは、車の所有者であることが分かる書類が必要になる場合があるため、車検証の準備をお忘れなく。

3-3 鍵登録システムの証明書・セキュリティカード

次に、鍵登録システムの証明書・セキュリティカードです。鍵登録システムの証明書・セキュリティカードは、合鍵を不正に作られることを防ぐための制度で、鍵の番号と本人との照合で合鍵を作成できるようにします。

特に防犯性に優れた特殊な鍵の場合に渡されることが多くあり、マンションやアパートに入居したときや、住宅に入居・購入した際に受け取ることがあります。同じ鍵を作成したい場合は必ず証明書やセキュリティカードを持参しましょう。

4-1 自転車・車

自転車や車の合鍵はディーラーやホームセンター、カー用品店で作成依頼が可能です。値段は1,000円～2,000円前後が相場になります。ただし、「俺の合鍵」などオンラインショップでは自動車やバイクの合鍵作成はできないので注意が必要です。

この理由は、昨今の車やバイクの鍵は「イモビライザー」という、コンピュータ認証が搭載されている車種が大多数となっており、この認証がないとエンジンを始動することができません。イモビライザー機能の作成は、車体への登録作業が必要ですが、オンラインでの作成ができないため、合鍵の作成も不可となっています。ただし、車のドアを開けるだけの鍵の作成は可能です。

また、「俺の合鍵」では自転車の合鍵を作成していません。最近の自転車の鍵はディンプルキーを使用することが多くなっていますが、純正品の作成は2,000～4,000円前後かかります。この場合、新しいものに取り付けたほうが安い上、10,000円未満で自転車を購入することも可能なため、価格とニーズが合わないことが理由です。

4-2 オフィス家具

オフィス家具についている鍵は、1,000円～3,000円程度が合鍵作成の相場です。オフィス家具の鍵はホームセンターでは作成できないところも多いですが、ネット注文やメーカーへ直接発注などで合鍵作成の依頼ができます。発注する際は、メーカー名や鍵番号が必要となりますので、控えておきましょう。

4-3 物置・金庫・シャッター

物置や金庫、シャッターの鍵は購入した販売店や、ネット注文で合鍵作成の依頼が可能です。値段の相場は下記の通りです。

• 物置：2,000円〜4,000円程度
• 金庫：5,000円〜8,0000円程度
• シャッター：2,000円〜5,000円程度

発注時はこちらの値段を参考にしてみてください。また、発注時にはメーカー名などもあらかじめ調べておきましょう。

5-1 合鍵を作れない特殊な鍵もある

合鍵の作成は、元鍵の形状を確認しながら、同じ形状の鍵を作っていくだけですが、鍵の種類によっては合鍵を作成できない場合があります。例えば、ディンプルキーは鍵の表面に複雑な凹凸があり、高度な技術が必要とされる場合があるため専用の機械でないと合鍵が作成できません。

ディンプルキー専用の機械がない場合はメーカーから取り寄せて対応するため、時間や費用がかかることが想定されますので注意してください。また、合鍵作成をすると破損が想定される鍵は合鍵作成を断られる場合もあります。

5-2 賃貸物件の場合は事前許可が必要になる

賃貸のマンションやアパートなどの合鍵を作成する場合は、事前に大家さんや管理会社に許可を取る必要があります。許可を取らずに合鍵を作成し、住居への侵入などのトラブルにつながると、損害賠償を請求される可能性も考えられます。

特に、オートロックキーは他の入居者の安全にも関わる大切な鍵ですので、合鍵作成は慎重に検討してください。賃貸物件はどの鍵でも事前に許可を取ってから作成することを心がけましょう。

5-3 合鍵は必要以上につくらないようにする

合鍵は必要以上に本数をつくらないように気をつけましょう。鍵の本数が多いほど管理が難しくなり、盗難や紛失のリスクが高くなります。トラブルを防ぐためにも必要最低限の本数を作成して、適切な管理をするようにしましょう。

また、普段持ち歩く鍵は、元鍵ではなく合鍵を持ち歩くことがおすすめです。もし、純正の元鍵を紛失してしまうと、合鍵作成が難しくなるケースがあります。外で持ち歩く際は、鍵の番号や形状をなるべく人目につかないように気をつけることも、トラブルを防ぐことにつながります。

5-4 合鍵から合鍵の作成はできない

街の鍵専門店や、ホームセンターで作成した合鍵の場合は、合鍵から合鍵の作成ができません。合鍵から合鍵の作成をしようとすると、もともとの鍵の形から変わってしまい「鍵が開かない」「鍵穴に全く入らない」など使用できない鍵になってしまう可能性があるので注意が必要です。

しかし、元鍵と同じメーカー純正の合鍵を元に合鍵をつくることはできます。合鍵作成後トラブルにならないためにも元鍵やメーカー純正の合鍵で合鍵をつくるようにしましょう。元鍵には、メーカー名や鍵番号が記載されていますので、それをもとに見分けてください。

7-1 元鍵がない場合でも合鍵をつくれる？

合鍵を作成するときは、純正の元鍵から作成をしますが、元鍵が手元にない場合もあります。元鍵が手元にない場合でも業者によっては、鍵穴から鍵の形を調べて作成してもらえるところもあります。

この場合、合鍵作成の費用は高くなることが想定されますが、どうしても手元に元鍵がないという場合は業者に相談してみましょう。

7-2 合鍵は自作できる？

自作での合鍵作成はおすすめしません。正しい形に鍵を作成できない場合、鍵を作っても鍵穴から鍵が抜けなくなったり、鍵が回らなかったり、破損などのトラブルにつながる可能性があります。

業者に依頼をすれば、安心して使える合鍵を作成してもらえますので合鍵を自作することは控えましょう。

7-3 シリンダーごと交換する場合はいくらになる？

鍵を紛失した場合や、防犯性を高めるためにシリンダーごと交換をしたい場合もあるでしょう。シリンダーごと交換をする場合は、30,000円～50,000円程度が相場になっています。ただし、作業内容によって費用は異なるため、事前に相談をして見積もりをもらうなど確認しておきましょう。

7-4 合鍵作成の業者はどう選べばいい？

合鍵の作成は、鍵専門店やネット注文、ホームセンターなどさまざまな業者で対応してくれます。そのため、作成したい鍵のタイプや、ライフスタイルにあわせて業者を選ぶとよいでしょう。

例えば、仕事で忙しくてなかなか店舗に出向く時間がないという方は、先ほど紹介したネット注文ができる「俺の合鍵」が手軽に利用できるのでおすすめです。

7-5 折れた鍵から合鍵はつくれる？

折れた鍵を店舗に持っていくと、折れ具合や折れた箇所によりますが断られるケースがあります。「俺の合鍵」では、鍵番号が刻印されていて、読み取ることができれば合鍵は作成できます。そのため、鍵が折れたからといって、合鍵の作成をあきらめる必要はありません。まずはお気軽にお問合せください。